部員から          


比較的経験の浅い私は、まだ演劇のことをよく知っているわけではありません。演劇について深くはない、しかし全く知らないわけではない。そんな私だからこそこれから演劇を始めようとする人、あるいは興味がある人に、一つの指針を示すことができると思います。
まず、演劇をやる上で、何が楽しいかというと、一つに演じる楽しさというものがあります。当たり前のことですが、自分ではない誰かを体験することは、決して自らのアイデンティティーを否定するものではなく、むしろ自己と役の共存を意味します。それは、時に刺激材料として、価値観を良い意味で変化させることすらあります。内向的な性格が社交的になったという話も、よく耳にします。
演劇の魅力は、演じることばかりではありません。舞台の裏では、多くのスタッフがいて、作品をよりよくするために、照明・音響・道具の効果について考え、演出や役者と十分協議を重ね、本番で最高の作品にするために、陰で劇そのものを支えてくれます。照明一つをとても奥が深く、上演後あんな工夫もできた、こんな効果も試せばよかったと感じることは多く、演劇の世界では、自分がどの役割に回ろうと、自分を向上させ、よい意味で「変わっていく」手がかりが満ちあふれています。
演劇部に一歩でも足を踏み入れたなら、その面白さから抜け出せなくなります。入部して、一つの劇を一緒に作ることができたなら、私の今のこの気持ちがわかってもらえるのではないかと思います。
 それでは智徳館で待っています。