滋賀県立虎姫高等学校 滋賀県立虎姫高等学校

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化学アドバンスセミナーを実施しました。

2025.09.04
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化学アドバンスセミナーでは、人文科学や社会科学、自然科学など学際的な視野から「くすり」と「化学」における見方・考え方を学ぶとともに、ポスター発表などによる県外の高校生、薬学部の教授との交流を通して、「くすり」と「化学」に係る研究や開発への関心を高めることを目的としています。

1日目(8月25日)の午後は、富山大学薬学部・杉谷キャンパスにて、薬学部長の松谷教授による特別講義を受けました。
その後、和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館や、富山大学薬学部附属薬用植物園を見学し、「くすり」に関するさまざまなお話を伺いました。特に薬用植物園は、約2,000種の薬用植物を所有しており、全国の薬用植物園の中でもトップクラスの規模と歴史を誇るとのことでした。

2日目(8月26日)は、富山大学薬学部・杉谷キャンパスにて、2つの薬学実習を体験しました。
1つ目の「くすりを運ぶマイクロカプセルをつくろう」では、学術研究部薬学・和漢系の中野教授から講義を受けた後、リポソームによるマイクロカプセルに抗がん剤を封入しました。
2つ目の「くすりの作用を魚を使って観察しよう」では、同じく薬学・和漢系の久米教授から講義を受け、ゼブラフィッシュの心拍数や行動量の変化を観察しました。

3日目(8月27日)は、富山県立富山中部高等学校にて、生徒交流会を実施しました。当日は、富山大学から中野教授・久米教授をお招きし、課題研究のポスター発表会にて指導・助言をいただきました。富山中部高校の生徒からも多くの質問が寄せられ、本校の生徒は誠意をもって回答していました。
また、本校生徒が開発したカードゲーム ChemiStrategy を用いた交流会も行い、教室全体から歓声があがるほどの盛況となりました。