滋賀県立虎姫高等学校 滋賀県立虎姫高等学校

校長挨拶Principal’s Greeting

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校長挨拶

虎姫高等学校のホームページにお越しいただき、ありがとうございます。

本校は「日東第一琵琶湖の水の」で始まる校歌にもありますように、東にそびえる伊吹の山と、西に広がる琵琶湖の豊かな自然に囲まれた、滋賀県北部にある県立高校です。大正9年(1920年)に旧制虎姫中学校として開校以来、「質実剛健」の校風の下、100年以上にわたり2万人を超える卒業生を輩出してまいりました。「質実剛健」とは、飾らず、中身が充実していて、かつ心身ともに強く、たくましくあれという精神であり、今も本校の教育に脈々と引き継がれております。

また、校歌の三番には、「山には独立自尊の容」、「水には方円自在の力」とあり、“伊吹山のように、落ち着いた風格を大事にし、自信と誇りをもって生きよう”、“琵琶湖の水には四角形にも円形にも自由自在に姿を変えるように、柔軟な考え方のできる豊かな感性や知性を持とう”との意で、この「独立自尊」と「方円自在」もまた、本校の教育が大切にしてきた人としてのあるべき姿です。

本校は、こうした伝統ある “虎高精神”のもと、学習活動はもちろん、多彩な部活動、生徒会活動や学園祭“虎祭”、ボランティア活動など、様々な活動を展開することにより、知徳体の調和のとれた人格形成を目指しております。また同時に、変化する時代に対応した先進的な教育を取り入れ、真に実力を持ち、我が国の発展と国際社会の繁栄に貢献できる人間を養成することを目標として教育活動を進めています。

本校では、平成24年度(2012年度)から、文部科学省のスーパー・サイエンス・ハイスクールの研究指定を受け、10年間にわたり理数系探究教育の研究開発に取り組んできました。複数の大学と連携し、“本物”に触れ最先端と出会える教育環境を整えるとともに、生徒が主役となり協働と対話で進める授業など、すべての生徒を対象とした探究型の理数系教育を推進しています。現在はこうした学びを文系コースにも波及させ、地域課題の解決をテーマとして、教科の枠組みを越えたSTEAM教育に取り組んでいます。また、電子黒板やWiFiなどのICT環境はもとより、実践的な英語力を身につけられるよう、4名の英語ネイティブ教師が、授業や特別活動を日常的にサポートしています。

さらに、本校は、2019年3月に西日本の公立高校としては初めて国際バカロレア・ワールドスクールに認定され、国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、平和でより良い世界に貢献できる若者を育成しようとする国際水準の教育プログラムであり、本校は、国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)で学ぶことのできる県下唯一の高等学校です。学習者が中心のアクティブな授業や、日本語と英語の運用能力を高めるデュアル・ランゲージなどにより、国際社会で通用する人材の育成を進め、2023年3月には第一期生が卒業しました。2021年には、米国ウェスタン・ミシガン大学との間で生徒の進路に関する協定を結ぶなど、海外の大学への進学もサポートしています。

本校は、今後も地域の中核となる高等学校として、100年の伝統を礎に、この先100年を見据え、我が国の発展と国際社会の繁栄に貢献できる人間を育成するため、たゆまぬ努力を続けてまいります。地域や同窓の方々はじめ大変お世話になりますが、引き続き本校の教育の推進にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和5年4月 虎姫高等学校 校長  兼房 一浩